当機構は、BioJapan 2025に出展いたします。福島医大発のマテリアル・技術・情報等をご紹介しております。BioJapanにご参加のみなさまにおかれましては、ぜひお立ち寄りいただけますと幸いです。みなさまにお会いできますことを心よりお待ちしております。
【会期】2025年10月8日(水)~10日(金)
【会場】パシフィコ横浜
【小間番号】B-51/B-53/B-54/B-55/B-56(医療系産学連携ネットワーク協議会(medU-net)ブース内)、C-47(バイオ産業情報化コンソーシアムブース内)
【紹介内容】
●がんオルガノイド(F-PDO®) 62種類
●患者由来凍結腫瘍組織(F-PDX®) 274種類
●FFPE(ホルマリン固定パラフィン包埋)サンプルからのRNA抽出および遺伝子発現解析(25年前のサンプルからもRNA抽出の実績あり)
●遺伝子強制発現細胞株(がん遺伝子の変異体を含む)
●網羅的遺伝子発現解析データ(がん患者・健常人(10,000サンプル以上)、カニクイザル(825サンプル)、細胞株(1,022種類)等のデータ)
●ヒト血清・血漿の分譲
●タンパク質マイクロアレイ(16,000種類以上の抗原が搭載されたプロテインアレイ)による血中抗体プロファイリング
●タンパク質マイクロアレイによる抗体(抗体医薬、バイオシミラーを含む)の特異性・非特異性評価
●ヒトの体の中に存在する抗体(自己抗体、がんや病原微生物に対する抗体含む)の提供またはライセンス
●ヒトクローディン(CLDN)ファミリーに特異的なモノクローナル抗体(ハイブリドーマ)の提供またはライセンス
●新規ケロイド治療薬
●細胞等の貴重なサンプルの分散保管(GMP準拠の細胞保管設備(医薬品製造業許可 1号区分))
また、福島県立医科大学の鈴木弘行教授が講演いたしますので、ぜひご聴講いただけますと幸いです。
【日時】10⽇(金) 11:30~12:00
【会場】Presentation Stage B
【テーマ】肺に棲むもう一つの住人 〜肺癌治療の新たな標的としての肺内マイクロバイオーム〜
【講演者】鈴木 弘行 (呼吸器外科学講座・教授)
【内容】肺癌の治療成績向上には、腫瘍微小環境(TME)の理解が不可欠である。近年、TMEの構成要素として肺内マイクロバイオームに注目が集まっている。我々は、肺切除検体から得られた組織内細菌叢のメタゲノム解析を通じて、特定の菌種の存在が腫瘍局所の3次リンパ様構造(TLS)の形成を介して、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の奏効性や長期予後と相関する可能性を見出した。肺癌治療の新たなバイオマーカーとしての活用が期待される。本講演では、肺内マイクロバイオームの網羅的解析による新知見を紹介し、予後予測および個別化免疫治療への応用可能性について展望する。