こんにちは!
今回は人の体を作っている細胞についてお話します。
すべての生物は細胞からできています。人の体を作っている細胞の数は約37兆個! 人のはじまりはたった1個の受精卵ですが、その受精卵が分裂を繰り返して約37兆個にまで増え、人の体を作っているのです。しかも、この37兆個の細胞はすべてが同じ細胞ではありません。すべての細胞が同じだったら人はただの大きな塊になってしまいます。そうならないのは、分裂を繰り返す途中で心臓になるもの、皮膚になるもの、神経になるもの…と、形も働きも違う様々な細胞へと変化していくからです。
細胞の種類は数百種類あります。そして、同じ種類の細胞が集まって特定の働きをするものを「組織」といいます。組織は大きく分類すると「上皮組織」、「結合組織」、「筋組織」、「神経組織」の4つです。
・上皮組織:体の内外の表面を密集して覆っている細胞たちです。皮膚の細胞のように体の表面を保護するものや、腸の内側の細胞のように栄養素を吸収するものなどがあります。
・結合組織:主に体の構造を支える働きをする組織で、細胞とその周囲を埋めるような物質からなります。例えば、体を支える骨、筋肉を骨に繋げる腱、関節の摩擦を軽減する軟骨などがあります。
・筋組織:細長い形状で収縮能力に優れた筋肉の細胞たちです。
・神経組織:体が受け取った刺激を感知し、それを他の部分に伝達する働きをする細胞たちです。
いくつかの組織が集まって特定の役割を果たすようになったもの、例えば心臓、肺、胃、大腸などを「器官」といいます。体の内部に位置する主要な器官を「臓器」とも呼びます。
このように細胞にはたくさんの種類がありますが、基本的な構造は実はすべて同じです。細胞がどのような構造をしているのかを次回お話します。