こんにちは!
今回からは新シリーズとして、血液がんの解析結果についてご紹介していきます。
その前に、まずは血液の基礎的なことから順にお話ししていこうと思います。
血液というのは体中の血管の中を流れている赤い液体です。血液の量は体重の約13分の1と言われています。つまり、体重50キロの人の血液量は約4リットル。500ミリリットルのペットボトルなら8本分です。
では、血液の成分はいったいなんでしょう?
実は、ある機械を使うと、血液の中身がきれいに分かれて見えるのです。
その機械の名前は「遠心分離機」。
遠心分離機は、遠心力を使って液体の中に混ざっている成分を分けることができる機械です。液体の入った容器を超高速で回転させると、重い成分は底に、軽い成分は上に分かれていきます。その結果、成分ごとに層が分かれて見えるのです。
さて、血液を遠心分離機にかけると、3つの層に分かれます。

一番上は、透明〜淡黄色の液体「血漿」で、血液の約55%を占めます。
血漿の約90%は水分で、その中にタンパク質や脂質、糖質などが溶けています。
その下には、白っぽい層があり、ここには「白血球」と「血小板」が含まれています。白血球は血液の約0.6%、血小板は血液の約0.3%です。
一番下には、赤い細胞「赤血球」が沈んでいます。
赤血球は血液の約44%を占めます。
赤血球が一番下に沈むのは、血液の中で赤血球が最も重い細胞だからです。赤血球の中には「ヘモグロビン」という鉄を含む赤いタンパク質がぎっしりつまっています。そのため赤血球はほかの血液細胞より重く、遠心分離すると一番下に集まるのです。
血漿の色は透明~淡黄色なのに、血液の色が赤いのはなぜだと思いますか?
それは、血液中にものすごい数の赤血球が含まれているからです。その数は血液1mm3(立方ミリメートル=約0.001ミリリットル)中に約500万個です。ちなみに、体重50キロの人の全身の赤血球数はなんと約20兆個!人の体の全細胞数は約37兆個ですから、人の体の細胞の約半分くらいが赤血球ということになります。
血液は、見た目以上に多様な成分が含まれているのです。
次回は、血液の働きについてお話しします。

